![]() フォンウィレブランド因子に特異的なヒト化抗体
专利摘要:
本発明は、ヒトフォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント、vWF媒介疾患又は障害を治療するための方法を含む、それらの製造方法及び使用に関する。 公开号:JP2011510622A 申请号:JP2010543586 申请日:2009-01-22 公开日:2011-04-07 发明作者:ラザライヅ エライアス;ウッヅ キャサリン;ホー サムエル;ファン シャオミン;ブレイン スタニスラス;モトル ハロルド;ベルトシンガー マーティン 申请人:グレンマーク ファーマシューティカルズ エスアーGlenmark Pharmaceuticals S.A.; IPC主号:C12N15-09
专利说明:
[0001] 本発明は、全体として、フォンウィルブランド因子に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントに関する。より詳細には、本発明は、全体として、マウス抗体NMC−4に存在するCDRに対応するCDRを含むフォンウィルブランド因子に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント等の、フォンウィルブランド因子に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントに関する。] 背景技術 [0002] 血管障害部位への血小板付着の制御は複数のタンパク質の十分に調整された相互作用を含み、止血及び血栓症の両方において重要な役割を果たす。血小板付着を生じさせるタンパク質の1つはフォンウィルブランド因子(von Willebrand factor(vWF))である。vWFは血漿に存在する大きな多量体糖タンパク質である。vWFは、A1ドメインを介して血小板受容体GPIbαと相互作用し、血小板の回転及び付着を促進するとされている(Moake et al.,(1986)J.Clin.Invest.78:1456−61)。血小板の回転及び付着に続いて血小板/フィブリン栓子が形成され、出血が止まる。しかしながら、過度の血小板及び/又は凝集応答によって病理学的な血栓症状が生じ得る。] [0003] 血小板活性化(例えば、GPIIbIIIa、ADP受容体、シクロオキシゲナーゼ又はホスホジエステラーゼアンタゴニスト)又は凝集(例えば、トロンビン及び第Xa因子阻害剤)を抑制する現在の療法が出血性合併症をもたらすとすれば、止血を有意に損なうことなく、血栓症を実質的に抑制することができる物質の開発が求められる。] [0004] 本発明は、全体として、ヒトフォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント、vWF媒介疾患又は障害を治療するための方法を含む、それらの製造方法及び使用に関する。ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、非ヒト抗体(例えば、マウスCDR)からの相補性決定領域(CDR)及びヒトフレームワーク領域を含むことができる。] [0005] 本発明は、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0006] 本発明は、SEQID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0007] 本発明は、(a)マウス抗体NMC−4の重鎖及び軽鎖可変領域(SEQID NO:1及び2)に存在するCDRに対応する重鎖及び軽鎖相補性決定領域(CDR)と、(b)抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)等のVH4−59由来ヒト抗体の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体AAK94808(VL018)(SEQ ID NO:6)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0008] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0009] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域をさらに含むことができる。] [0010] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0011] 本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域をさらに含むことができる。] [0012] また、本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)と、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域をさらに含むことができる。] [0013] 本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、H16(SEQ ID NO:146)の1以上を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0014] 本発明は、軽鎖可変領域:L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、L11(SEQ ID NO:30)の1以上を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0015] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、H16(SEQ ID NO:146)の1以上と、軽鎖可変領域:L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、L11(SEQ ID NO:30)の1以上と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0016] 例えば、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、L5(SEQID NO:23)及びH2(SEQ ID NO:13);L5(SEQ ID NO:23)及びH4(SEQ ID NO:14);L5(SEQ ID NO:23)及びH5(SEQ ID NO:15);L5(SEQ ID NO:23)及びH6(SEQ ID NO:16);L5(SEQ ID NO:23)及びH7(SEQ ID NO:17);L5(SEQ ID NO:23)及びH8(SEQ ID NO:18);L4(SEQ ID NO:24)及びH2(SEQ ID NO:13);L6(SEQ ID NO:25)及びH2(SEQ ID NO:13);L11(SEQ ID NO:30)及びH2(SEQ ID NO:13);L7(SEQ ID NO:26)及びH2(SEQ ID NO:13);L9(SEQ ID NO:28)及びH9(SEQ ID NO:19);L8(SEQ ID NO:27)及びH9(SEQ ID NO:19);L7(SEQ ID NO:26)及びH9(SEQ ID NO:19);L6(SEQ ID NO:25)及びH9(SEQ ID NO:19);L4(SEQ ID NO:24)及びH9(SEQ ID NO:19);L5(SEQ ID NO:23)及びH9(SEQ ID NO:19);L10(SEQ ID NO:29)及びH9(SEQ ID NO:19);L9(SEQ ID NO:28)及びH9(SEQ ID NO:19);L9(SEQ ID NO:28)及びH12(SEQ ID NO:20);L9(SEQ ID NO:28)及びH13(SEQ ID NO:21);L9(SEQ ID NO:28)及びH14(SEQ ID NO:22);L11(SEQ ID NO:30)及びH9(SEQ ID NO:19);又はL11(SEQ ID NO:30)及びH14(SEQ ID NO:22)を含むことができる。] [0017] また、本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上と、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域をさらに含むことができる。] [0018] また、本発明は、10nM以下、好ましくは5nM以下、より好ましくは1nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2nM〜約0.4nMの親和性(Kd)でvWFに結合する、本願明細書に記載するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。また、本発明は、100nM以下、好ましくは50nM以下、より好ましくは10nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2nM〜約5.0nMの親和性(Ki)でvWFへの結合に競合する、本願明細書に記載するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0019] また、本発明は、10nM以下、好ましくは5nM以下、より好ましくは1nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2nM〜約0.4nMの親和性(Kd)でvWFのA1ドメインに結合する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。また、本発明は、100nM以下、好ましくは50nM以下、より好ましくは10nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2nM〜約5.0nMの親和性(Ki)でvWFのA1ドメインへの結合に競合する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0020] また、本発明は、65℃を超えるFABフラグメント耐熱温度を有する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0021] 本発明は、HCDR1(GFSLTDYGVD;SEQID NO:7)、HCDR2(MIWGDGSTDYNSALKS;SEQ ID NO:8)、HCDR3(DPADYGNYDYALDY;SEQ ID NO:9)、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2及びLCDR3(QQYEKLPWT;SEQ ID NO:12)を含み、LCDR1及び/又はLCDR2の少なくとも1つがそれぞれSASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)又はYTSSLHS(SEQ ID NO:11)ではない、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0022] また、本発明は、HCDR1(GFSLTDYGVD;SEQID NO:7)、HCDR2(MIWGDGSTDYNSALKS;SEQ ID NO:8)、HCDR3(DPADYGNYDYALDY;SEQ ID NO:9)、LCDR1(SASQDINKYLN;SEQ ID NO:10)、LCDR2(YTSSLHS;SEQ ID NO:11)及びLCDR3(QQYEKLPWT;SEQ ID NO:12)と、ヒト抗体生殖細胞ファミリーVH4の重鎖フレームワーク領域1、2、3に対応するフレームワーク領域1、2、3と、ヒト抗体生殖細胞ファミリーVK1の軽鎖フレームワーク領域1、2、3に対応するフレームワーク領域1、2、3と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0023] また、本発明は、全体として、本願明細書に開示するヒトvWFに特異的なヒト化抗体をコードする単離核酸(isolated nucleic acid)に関する。いくつかの実施形態では、ベクターは本願明細書に開示する核酸を含むことができる。別の実施形態では、宿主細胞は本願明細書に開示する核酸を含むことができる。] [0024] また、本発明は、全体として、vWFに特異的なヒト化抗体の製造方法であって、本願明細書に開示する宿主細胞を培養して核酸を発現させ、前記抗体を製造することを含む方法に関する。いくつかの実施形態では、前記方法は、宿主細胞培養物から抗体を回収することをさらに含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞培地から抗体を回収する。いくつかの実施形態では、宿主細胞を培養する前に、重鎖可変領域をコードする核酸を含むベクター及び軽鎖可変領域をコードする核酸を含むベクターによる宿主細胞に対する共トランスフェクションを行う。] [0025] 本発明は、全体として、vWFに特異的なヒト化抗体と、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物に関する。] [0026] また、本発明は、本願明細書に開示する第1のヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、vWFのA1ドメインに結合する第2の抗体と、を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、第2の抗体はAJW−200である。] [0027] また、本発明は、全体として、被投与者における(例えば、患者)vWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量のvWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与する方法に関する。いくつかの実施形態では、被投与者はヒトである。いくつかの実施形態では、治療有効量は、血小板凝集を抑制するために十分な量であり、出血の有意な臨床的徴候を引き起こすには不十分な量である。] [0028] また、本発明は、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントの薬剤としての使用を提供する。また、本発明は、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントの、vWF媒介疾患又は障害を治療するための薬剤の調製における使用を提供する。いくつかの実施形態では、治療有効量は、血小板凝集を抑制するために十分な量であり、出血の有意な臨床的徴候を引き起こすには不十分な量である。] [0029] いくつかの実施形態では、vWF媒介疾患又は障害は、血栓症又は血栓疾患である。いくつかの実施形態では、血栓疾患は、心臓血管疾患又は虚血性脳卒中等の脳血管疾患である。いくつかの実施形態では、心臓血管疾患は、アテローム性動脈硬化、再狭窄、口峡炎、急性心筋梗塞、急性冠症候群又は糖尿病に伴う心臓血管疾患である。いくつかの実施形態では、血栓症又は血栓疾患は、血管炎症、静脈血栓症、鎌状赤血球病、異種移植拒絶反応、末梢血管疾患、血栓性血小板減少性紫斑症、嚢胞性繊維症、血管性認知症、レイノー病、関節リウマチ又は糖尿病である。いくつかの実施形態では、脳血管疾患は、血管性認知症、虚血性脳卒中又は再発性脳卒中の予防である。] [0030] いくつかの実施形態では、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントは作動因子機能を有していない。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、IgG4に由来するFc領域を含む。] [0031] いくつかの実施形態では、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントはフォンウィルブランド因子のA1ドメインに結合する。] [0032] いくつかの実施形態では、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、Fab、Fab’、Fab’−SH、Fv、scFv、F(ab’)2又は二重特異性抗体(diabody)である。] [0033] いくつかの実施形態では、vWFに特異的な結合性フラグメントはFabではない。] [0034] いくつかの実施形態では、vWFに特異的なヒト化抗体は完全抗体(full length antibody)である。] [0035] いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、HCDR1に1以上の置換、例えば、F27G、L29I、T30S及び/又はV34W置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、HCDR2に1以上の置換、例えば、S61P及び/又はA62S置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、LCDR1に1以上の置換、例えば、S24Q、N30S及び/又はK31N置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、LCDR2に1以上の置換、例えば、Y50D、T51A、S53N、H55E及び/又はS56T置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、HCDR1に1以上の置換、例えば、F27G、L29I、T30S及び/又はV34W置換を含み、HCDR2に1以上の置換、例えば、S61P及び/又はA62S置換を含み、LCDR1に1以上の置換、例えば、S24Q、N30S及び/又はK31N置換を含み、LCDR2に1以上の置換、例えば、Y50D、T51A、S53N、H55E及び/又はS56T置換を含むことができる。] 図面の簡単な説明 [0036] リストセチン誘発vWF媒介血小板凝集反応検定における、原型のNMC−4モノクローナル抗体及び異なる抗vWF抗体であるAJW200と比較した場合のNMC−4キメラ抗体の阻害活性を示す。 非標識NMC−4キメラ抗体(相同競合)並びにAJW200単独および結合の、Eu−標識NMC−4との結合における競合を示す。非標識NMC−4モノクローナル抗体、アイソタイプ対照IgG、AJW200及び可変領域H9及びL9を有するNMC−4抗体のヒト化誘導体による、Eu−標識NMC−4キメラ抗体との結合における競合を示す。 20nM AJW200の存在下及び非存在下におけるNMC−4競合のHillプロットを示す。 せん断流動条件において内皮vWFへの血小板付着を妨げるNMC−4の能力を示す(HUVEC細胞に付着する血小板の顕微鏡写真を含む)。HUVEC細胞単層は、PBSで処理した。抗体は単層からの注入直前に対応する血小板懸濁液に添加した。 せん断流動条件において内皮vWFへの血小板付着を妨げるNMC−4の能力を示す(HUVEC細胞に付着する血小板の顕微鏡写真を含む)。HUVEC細胞単層は、25μMヒスタミンで処理した。抗体は単層からの注入直前に対応する血小板懸濁液に添加した。 せん断流動条件において内皮vWFへの血小板付着を妨げるNMC−4の能力を示す(HUVEC細胞に付着する血小板の顕微鏡写真を含む)。HUVEC細胞単層は、25μMヒスタミンと、10μg/mLの抗vWF抗体(NMC−4)で処理した。抗体は単層からの注入直前に対応する血小板懸濁液に添加した。 せん断流動条件において内皮vWFへの血小板付着を妨げるNMC−4の能力を示す(HUVEC細胞に付着する血小板の顕微鏡写真を含む)。HUVEC細胞単層は、25μMヒスタミンと、18μg/mLの抗GPIbα抗体(AK2)で処理した。抗体は単層からの注入直前に対応する血小板懸濁液に添加した。 せん断流動条件において内皮vWFへの血小板付着を妨げるNMC−4の能力を示す(HUVEC細胞に付着する血小板の顕微鏡写真を含む)。HUVEC細胞単層は、25μMヒスタミンと、18μg/mLのマウスIgGで処理した。抗体は単層からの注入直前に対応する血小板懸濁液に添加した。 動脈血栓のラット塩化第二鉄モデルにおける、AJW200(図4C)と比較した場合の、NMC−4キメラの活性を示す。抗体は用量反応研究で比較した。 動脈血栓のラット塩化第二鉄モデルにおける、AJW200(図4C)と比較した場合の、可変領域H14及びL10を有するヒト化抗体(図4B)の活性を示す。抗体は用量反応研究で比較した。 動脈血栓のラット塩化第二鉄モデルにおける、AJW200(図4C)の活性を示す。抗体は用量反応研究で比較した。 ヒヒにおける周期的血流減少(CFR)に対するGBR600の漸増投与量(0.03〜10mg/kg)の作用を示す。 ヒヒにおけるCFRに対するGBR600の漸増投与量(0.01〜10mg/kg)の作用を示す。 ヒヒにおけるCFRに対するGBR600の累積投与量(0.005〜0.07mg/kg)の作用を示す。 ヒヒにおけるCFRに対するGBR600の累積投与量の作用を示す。 ヒヒにおけるクロピドグレルの漸増投与量(1〜10mg/kg)の作用を示す。 切開出血試験におけるGBR600及びクロピドグレルの漸増投与量による点滴の作用の比較を示す。投与量は有効投与量の倍数として示す(例えば、CFRがゼロに減少する累積投与量)。 示差走査熱量法によるヒト化NMC−4変異体の耐熱性を示す。] 図4B 図4C [0037] 本発明は、ヒトフォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント、例えば、マウス抗体NMC−4に存在するCDR又はCDRの一部の1以上に対応するCDR領域を含むヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。NMC−4抗体は、VWFのA1ドメインのGP1B−α結合部位に結合する(例えば、Fujimura et al,Blood,77:113−20,1991;Shima et al,J Nara Med Assoc.,36:662,1985を参照)。本発明のヒト化抗体は、修飾又は未修飾ヒトフレームワーク領域、例えば、ヒト抗体AAC18165.1(SEQID NO:4)の可変領域のフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域のフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域をさらに含むことができる。マウスNMC−4の重鎖及び軽鎖領域が属するサブファミリーに高い相同性を示すヒトフレームワーク領域を含む様々なヒトフレームワーク領域は、NMC−4 CDRの潜在的な受容体分子であると考えられていた。予期せぬことに、その他の変更(例えば、ヒトフレームワーク残基をマウス残基に変異させる)を加えることなく、選択された重鎖可変領域ヒトフレームワークの1つ及び選択された軽鎖可変領域ヒトフレームワークの1つにNMC−4 CDRを移植することにより、vWF媒介血小板応答を阻害する際のヒト化抗体の力価を維持することができることが見出された。] [0038] 「キメラ抗体」という用語は、可変領域配列が1つの種に由来し、定常領域配列が別の種に由来する抗体、例えば、可変領域配列がマウス抗体に由来し、定常領域配列がヒト抗体に由来する抗体を含む。] [0039] 「ヒト化抗体」という用語は、マウス等の別の哺乳動物種の生殖系列に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列に移植された抗体を含む。ヒトフレームワーク配列及び別の哺乳動物種の生殖系列に由来するCDR配列においてフレームワーク領域がさらに修飾されていてもよい。] [0040] 「ヒト抗体」という用語は、フレームワーク及びCDR領域がヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する抗体を含む。抗体が定常領域を含む場合には、定常領域もヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する。本発明のヒト抗体は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列によってコードされていないアミノ酸残基(例えば、生体外ランダム又は部位特異的突然変異又は生体内体細胞突然変異によって生体内に導入された突然変異)を含むことができる。ただし、本願明細書において使用する「ヒト抗体」という用語は、マウス等の別の哺乳動物種の生殖系列に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列に移植された抗体を含まない。] [0041] 本願明細書において、ヒト抗体は、抗体の可変領域がヒト生殖系列免疫グロブリン遺伝子を使用する方法によって得られる場合には、特定の生殖系列配列に由来する重鎖又は軽鎖可変領域を含む。そのような方法は、ヒト免疫グロブリン遺伝子を有する遺伝子導入マウスを抗原で免疫するか、ファージ提示ヒト免疫グロブリン遺伝子ライブラリーを抗原でスクリーニングすることを含む。ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来するヒト抗体は、ヒト抗体のアミノ酸配列をヒト生殖系列免疫グロブリンのアミノ酸配列と比較し、ヒト抗体の配列と最も近い(最も高い%相同性を有する)配列を有するヒト生殖系列免疫グロブリン配列を選択することによって同定することができる。特定のヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来するヒト抗体は、例えば、天然の体細胞突然変異又は部位特定的突然変異の意図的な導入による、生殖系列配列とのアミノ酸の相違を含んでいてもよい。ただし、選択するヒト抗体又はそのフラグメントは、通常は、ヒト生殖系列免疫グロブリン遺伝子によってコードされたアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を有し、他の種(例えば、マウス生殖系列配列)の生殖系列免疫グロブリンアミノ酸配列と比較した場合にヒト抗体をヒトに由来するものとして特定するアミノ酸残基を含む。ヒト抗体は、生殖系列免疫グロブリン遺伝子によってコードされたアミノ酸配列と少なくとも90%あるいは少なくとも95%、96%、97%、98%又は99%(例えば、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%)同一のアミノ酸配列を有していてもよい。] [0042] 本発明は、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント(例えば、Fab,Fab’,Fab’−SH,Fv,scFv,F(ab’)2,二重特異性抗体又は単一鎖抗体)を提供する。また、本発明は、SEQ ID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0043] また、本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上と、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0044] また、本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上又は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0045] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)と、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0046] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)又は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0047] いくつかの実施形態では、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは重鎖可変領域フレームワーク領域を含むことができ、フレームワーク領域は、ヒトVH4ファミリーからの抗体に存在する1以上(例えば、1、2、3及び/又は4)の重鎖フレームワーク配列(例えば、フレームワーク1(FW1)、フレームワーク2(FW2)、フレームワーク3(FW3)及び/又はフレームワーク4(FW4))を含む。] [0048] いくつかの実施形態では、ヒト化抗体又は結合性フラグメントは軽鎖可変領域フレームワーク領域を含むことができ、フレームワーク領域は、ヒトVK1ファミリーからの抗体に存在する1以上(例えば、1、2、3及び/又は4)の軽鎖フレームワーク配列(例えば、フレームワーク1(FW1)、フレームワーク2(FW2)、フレームワーク3(FW3)及び/又はフレームワーク4(FW4))を含む。] [0049] いくつかの実施形態では、ヒト化抗体又は結合性フラグメントはヒトVH4ファミリーからの抗体に存在する1以上(例えば、1、2、3及び/又は4)の重鎖フレームワーク配列(例えば、フレームワーク1(FW1)、フレームワーク2(FW2)、フレームワーク3(FW3)及び/又はフレームワーク4(FW4))と、ヒトVK1ファミリーからの抗体に存在する1以上(例えば、1、2、3及び/又は4)の軽鎖フレームワーク配列(例えば、フレームワーク1(FW1)、フレームワーク2(FW2)、フレームワーク3(FW3)及び/又はフレームワーク4(FW4))と、を含むことができる。] [0050] VH4ファミリーのメンバー及びそれらの重鎖フレームワーク領域1、2、3としては、4−04(SEQID NO:147,148及び149)、4−28(SEQ ID NO:150,151及び152),4−30.1(SEQ ID NO:153,154及び155)、4−30.2(SEQ ID NO:156,157及び158)、4−30.4(SEQ ID NO:159,160及び161)、4−31(SEQ ID NO:162,163及び164)、4−34(SEQ ID NO:165,166及び167)、4−39(SEQ ID NO:168,169及び170)、4−59(SEQ ID NO:171,172及び173)、4−61(SEQ ID NO:174,175及び176)及び4−b(SEQ ID NO:177,178及び179)が挙げられる。] [0051] VK1ファミリーのメンバー及びそれらの軽鎖フレームワーク領域1、2、3としては、012(SEQID NO:180,181及び182)、02(SEQ ID NO:183,184及び185)、018(SEQ ID NO:186,187及び188)、08(SEQ ID NO:189,190及び191)、A20(SEQ ID NO:192,193及び194)、A30(SEQ ID NO:195,196及び197)、L14(SEQ ID NO:198,199及び200)、L1(SEQ ID NO:201,202及び203)、L15(SEQ ID NO:204,205及び206)、L4(SEQ ID NO:207,208及び209)、L18(SEQ ID NO:210,211及び212)、L5(SEQ ID NO:213,214及び215)、L19(SEQ ID NO:216,217及び218)、L8(SEQ ID NO:219,220,及び221)、L23(SEQ ID NO:222,223及び224)、L9(SEQ ID NO:225,226及び227)、L24(SEQ ID NO:228,229及び230)、L11(SEQ ID NO:231,232及び233)及びL12(SEQ ID NO:234,235及び236)が挙げられる。] [0052] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0053] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0054] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含み、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0055] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及び/又はHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)の1以上及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含み、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0056] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0057] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0058] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含み、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0059] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含み、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0060] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0061] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)からの軽鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0062] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)からの軽鎖フレームワーク領域を含み、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0063] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及び/又はLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)の1以上及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)からの軽鎖フレームワーク領域を含み、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0064] 本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0065] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)からの軽鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0066] 本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)からの軽鎖フレームワーク領域を含み、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0067] 本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)からの軽鎖フレームワーク領域を含み、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0068] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)と、必要に応じて、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0069] また、本発明は、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントのアミノ酸配列変異体を提供する。通常、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントのアミノ酸配列変異体は、軽鎖又は重鎖、例えば、SEQID NO:19又はSEQ ID NO:28のような軽鎖又は重鎖領域配列の、原型のヒト化抗体の軽鎖及び/又は重鎖フレームワーク領域のアミノ酸配列と少なくとも80%同一の(少なくとも80%のアミノ酸配列相同性を有する)軽鎖及び/又は重鎖フレームワーク領域のアミノ酸配列を有することができる。好ましくは、軽鎖及び/又は重鎖フレームワーク領域配列のアミノ酸配列相同性は、少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、特に好ましくは96%、さらに好ましくは97%、さらに好ましくは98%、最も好ましくは99%(例えば、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%)である。本願明細書においては、上記配列との相同性は、最大の配列相同性を得るために配列を整合させ、必要に応じてギャップを導入した後における、vWF残基に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと同一の侯補配列におけるアミノ酸残基の割合と定義される。従って、配列同一性は、2つのポリペプチドのアミノ酸の位置の類似性を比較するために通常使用される標準的な方法で決定することができる。BLAST又はFASTA等のコンピュータプログラムを使用すれば、2つのポリペプチドをアミノ酸が(いずれか又は両方の配列の全長に沿って、あるいはいずれか又は両方の配列の所定の部分に沿って)最適にマッチングされるように整合させることができる。プログラムにより、デフォルトオープニングペナルティーとデフォルトギャップペナルティを決定することができる。PAM250(標準スコアマトリックス;Dayhoff et al.,Atlas of Protein Sequence and Structure,vol 5,supp.3(1978))等のスコアマトリックスをコンピュータプログラムと共に使用することができる。例えば、相同性(%)は、完全一致の総数に100を乗算し、一致範囲内のより長い配列の長さと2つの配列を整合させるために配列に導入されたギャップの数で除算することにより算出することができる。] [0070] 従って、本発明は、SEQID NO:19のフレームワーク領域と少なくとも80%同一であるフレームワーク領域を含む重鎖可変領域配列及び/又はSEQ ID NO:28のフレームワーク領域と少なくとも80%同一であるフレームワーク領域を含む軽鎖可変領域配列を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。また、本発明は、SEQ ID NO:237のフレームワーク領域と少なくとも80%同一であるフレームワーク領域を含む重鎖可変領域配列及び/又はSEQ ID NO:238のフレームワーク領域と少なくとも80%同一であるフレームワーク領域を含む軽鎖可変領域配列を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0071] 必要に応じて、ヒト化抗体は、HCDR1に1以上の置換、例えば、F27G、L29I、T30S及び/又はV34W置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、HCDR2に1以上の置換、例えば、S61P及び/又はA62S置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、LCDR1に1以上の置換、例えば、S24Q、N30S及び/又はK31N置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、LCDR2に1以上の置換、例えば、Y50D、T51A、S53N、H55E及び/又はS56T置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、HCDR1に1以上の置換、例えば、F27G、L29I、T30S及び/又はV34W置換を含み、HCDR2に1以上の置換、例えば、S61P及び/又はA62S置換を含み、LCDR1に1以上の置換、例えば、S24Q、N30S及び/又はK31N置換を含み、LCDR2に1以上の置換、例えば、Y50D、T51A、S53N、H55E及び/又はS56T置換を含むことができる。] [0072] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、H16(SEQ ID NO:146)(前記重鎖可変領域をコードするポリヌクレオチドは、SEQ ID NO:128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139によってそれぞれ示される)のいずれかを含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0073] 本発明は、軽鎖可変領域:L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、L11(SEQ ID NO:30)のいずれかを含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0074] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)の1以上と、軽鎖可変領域:L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)の1以上と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0075] 本発明は、L5(SEQID NO:23)及びH2(SEQ ID NO:13);L5(SEQ ID NO:23)及びH4(SEQ ID NO:14);L5(SEQ ID NO:23)及びH5(SEQ ID NO:15);L5(SEQ ID NO:23)及びH6(SEQ ID NO:16);L5(SEQ ID NO:23)及びH7(SEQ ID NO:17);L5(SEQ ID NO:23)及びH8(SEQ ID NO:18);L4(SEQ ID NO:24)及びH2(SEQ ID NO:13);L6(SEQ ID NO:25)及びH2(SEQ ID NO:13);L11(SEQ ID NO:30)及びH2(SEQ ID NO:13);L7(SEQ ID NO:26)及びH2(SEQ ID NO:13);L9(SEQ ID NO:28)及びH9(SEQ ID NO:19);L8(SEQ ID NO:27)及びH9(SEQ ID NO:19);L7(SEQ ID NO:26)及びH9(SEQ ID NO:19);L6(SEQ ID NO:25)及びH9(SEQ ID NO:19);L4(SEQ ID NO:24)及びH9(SEQ ID NO:19);L5(SEQ ID NO:23)及びH9(SEQ ID NO:19);L10(SEQ ID NO:29)及びH9(SEQ ID NO:19);L9(SEQ ID NO:28)及びH9(SEQ ID NO:19);L9(SEQ ID NO:28)及びH12(SEQ ID NO:20);L9(SEQ ID NO:28)及びH13(SEQ ID NO:21);L9(SEQ ID NO:28)及びH14(SEQ ID NO:22);L11(SEQ ID NO:30)及びH9(SEQ ID NO:19);又はL11(SEQ ID NO:30)及びH14(SEQ ID NO:22)を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0076] 本発明は、10nM以下、好ましくは5nM以下、より好ましくは1nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2〜約0.4nM(例えば、約0.21、0.28又は0.34〜約0.25、0.32又は0.38nM)の親和性(Kd)でvWFに結合する、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。また、本発明は、100nM以下、好ましくは50nM以下、より好ましくは10nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2〜約5.0nM(例えば、約0.22、0.28又は0.34〜約2.3、3.5又は4.7nM)の親和性(Kd)でvWFへの結合に競合する、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0077] また、本発明は、10nM以下、好ましくは5nM以下、より好ましくは1nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2nM〜約0.4nM(例えば、約0.21、0.28又は0.34〜約0.25、0.32又は0.38nM)の親和性(Kd)でvWFのA1ドメインに結合する、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。また、本発明は、100nM以下、好ましくは50nM以下、より好ましくは10nM以下、最も好ましくは少なくとも約0.2nM〜約5.0nM(例えば、約0.22、0.28又は0.34〜約2.3、3.5又は4.7nM)の親和性(Ki)でvWFのA1ドメインへの結合に競合する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0078] また、本発明は、65℃、好ましくは70℃、より好ましくは75℃、最も好ましくは80℃を超えるFABフラグメント耐熱温度を有する、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。FABフラグメント耐熱性の分析では、示差走査熱量測定を使用し、完全IgGではFABフラグメントの中間融点を特定する。このような熱量測定は当業者に知られており、例えば、Garber and Demarest(2007),BBRC 355:751−7に準拠して行うことができる。予期せぬことに、本発明のヒト化抗体は、原型の非ヒト化抗体よりも高いFABフラグメント耐熱温度を有することが判明した。原型の非ヒト化抗体は、通常はマウス抗体、特にマウス抗体NMC−4である。従って、本発明は、原型の非ヒト化抗体よりも高いFABフラグメント耐熱温度を有する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0079] また、本発明は、超可変領域アミノ酸配列:HCDR1(GFSLTDYGVD;SEQID NO:7)、HCDR2(MIWGDGSTDYNSALKS;SEQ ID NO:8)、HCDR3(DPADYGNYDYALDY;SEQ ID NO:9)、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2及びLCDR3(QQYEKLPWT;SEQ ID NO:12)を含み、LCDR1及び/又はLCDR2の少なくとも1つがそれぞれSASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)又はYTSSLHS(SEQ ID NO:11)ではない、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。驚くべきことに、NMC−4 LCDR1及び/又はLCDR2を有していないヒト化NMC−4抗体は、vWFに対するナノモル結合親和性を保持している。] [0080] いくつかの実施形態では、ヒト化抗体はヒト抗体重鎖フレームワーク領域を含むことができる。いくつかの実施形態では、重鎖フレームワーク領域は4−59由来ヒト抗体に存在する重鎖フレームワーク領域に対応する。いくつかの実施形態では、4−59由来ヒト抗体に存在する重鎖フレームワーク領域は1以上のマウス残基をさらに含む。いくつかの実施形態では、4−59由来ヒト抗体に存在する重鎖フレームワーク領域は1以上のマウス残基を含まない。] [0081] いくつかの実施形態では、ヒト化抗体はヒト抗体軽鎖フレームワーク領域を含むことができる。いくつかの実施形態では、軽鎖フレームワーク領域は018由来ヒト抗体に存在する軽鎖フレームワーク領域に対応する。いくつかの実施形態では、018由来ヒト抗体に存在する軽鎖フレームワーク領域は1以上のマウス残基をさらに含む。いくつかの実施形態では、018由来ヒト抗体に存在する軽鎖フレームワーク領域は1以上のマウス残基を含まない。] [0082] LCDR1及び/又はLCDR2はヒトから得ることができる。いくつかの実施形態では、LCDR1及び/又はLCDR2は同一の抗体(例えば、単一のヒト抗体)から得ることができる。別の実施形態では、LCDR1及び/又はLCDR2は異なる抗体(例えば、2つのヒト抗体)から得ることができる。LCDR2をヒトから得る場合には、LCDR2は好ましくはDASNLET(SEQID NO:118)である。] [0083] また、本発明は、HCDR1(GFSLTDYGVD;SEQID NO:7)、HCDR2(MIWGDGSTDYNSALKS;SEQ ID NO:8)、HCDR3(DPADYGNYDYALDY;SEQ ID NO:9)、LCDR1(SASQDINKYLN;SEQ ID NO:10)、LCDR2(YTSSLHS;SEQ ID NO:11)及びLCDR3(QQYEKLPWT;SEQ ID NO:12)と、ヒト抗体重鎖生殖系列配列4−59に存在する重鎖フレームワーク領域に対応し、QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVS(SEQ ID NO:171)である重鎖フレームワーク領域1、WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:172)である重鎖フレームワーク領域2及びRVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:173)である重鎖フレームワーク領域3と、ヒト抗体軽鎖生殖系列配列018に存在するフレームワーク領域に対応し、DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQ ID NO:186)である軽鎖フレームワーク領域1、WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:187)である軽鎖フレームワーク領域2及びGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYC(SEQ ID NO:188)である軽鎖フレームワーク領域3と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0084] また、本発明は、HCDR1(GFSLTDYGVD;SEQID NO:7)、HCDR2(MIWGDGSTDYNSALKS;SEQ ID NO:8)、HCDR3(DPADYGNYDYALDY;SEQ ID NO:9)、LCDR1(SASQDINKYLN;SEQ ID NO:10)、LCDR2(YTSSLHS;SEQ ID NO:11)及びLCDR3(QQYEKLPWT;SEQ ID NO:12)と、ヒト抗体重鎖生殖系列配列4−59に存在する重鎖フレームワーク領域に対応し、QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVS(SEQ ID NO:171)である重鎖フレームワーク領域1、WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:172)である重鎖フレームワーク領域2及びRVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:173)である重鎖フレームワーク領域3と、ヒト抗体軽鎖生殖系列配列018に存在するフレームワーク領域に対応し、DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQ ID NO:186)である軽鎖フレームワーク領域1、WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:187)である軽鎖フレームワーク領域2及びGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYC(SEQ ID NO:188)である軽鎖フレームワーク領域3と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0085] また、本発明は、HCDR1(GFSLTDYGVD;SEQID NO:7)、HCDR2(MIWGDGSTDYNSALKS;SEQ ID NO:8)、HCDR3(DPADYGNYDYALDY;SEQ ID NO:9)、LCDR1(SASQDINKYLN;SEQ ID NO:10)、LCDR2(YTSSLHS;SEQ ID NO:11)及びLCDR3(QQYEKLPWT;SEQ ID NO:12)と、ヒト抗体生殖細胞系列ファミリーVH4の重鎖フレームワーク領域1、2、3に対応するフレームワーク領域1、2、3と、ヒト抗体生殖細胞系列ファミリーVK1の軽鎖フレームワーク領域1、2、3に対応するフレームワーク領域1、2、3と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0086] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−04に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QVQLQESGPGLVKPSGTLSLTCAVS(SEQID NO:147)、FW2:WVRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:148)、FW3:RVTISVDKSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:149)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0087] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−28に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:VQLQESGPGLVKPSDTLSLTCAVS(SEQID NO:150)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:151)、FW3:RVTMSVDTSKNQFSLKLSSVTAVDTAVYYCAR(SEQ ID NO:152)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0088] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−30.1に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QVQLQESGPGLVKPSQTLSLTCTVS(SEQID NO:153)、FW2:WIRQHPGKGLEWIG(SEQ ID NO:154)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:155)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0089] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−30.2に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QLQLQESGSGLVKPSQTLSLTCAVS(SEQID NO:156)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:157)、FW3:RVTISVDRSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:158)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0090] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−30.4に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QVQLQESGPGLVKPSQTLSLTCTVS(SEQID NO:159)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:160)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:161)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0091] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−31に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QVQLQESGPGLVKPSQTLSLTCTVS(SEQID NO:162)、FW2:WIRQHPGKGLEWIG(SEQ ID NO:163)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:164)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0092] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−34に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QVQLQQWGAGLLKPSETLSLTCAVY(SEQID NO:165)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:166)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:167)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0093] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−39に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QLQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVS(SEQID NO:168)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:169)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:170)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0094] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−59に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVS(SEQID NO:171)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:172)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:173)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0095] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−61に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QLQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVS(SEQID NO:174)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:175)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:176)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0096] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、重鎖可変生殖系列配列4−bに存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCAVS(SEQID NO:177)、FW2:WIRQPPGKGLEWIG(SEQ ID NO:178)、FW3:RVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQ ID NO:179)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0097] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列012に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:180)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:181)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:182)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0098] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列02に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:183)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:184)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:185)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0099] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列018に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:186)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:187)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYC(SEQ ID NO:188)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0100] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列08に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:189)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:190)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYC(SEQ ID NO:191)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0101] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列A20に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:192)、FW2:WYQQKPGKVPKLLIY(SEQ ID NO:193)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDVATYYC(SEQ ID NO:194)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0102] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列A30に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:195)、FW2:WYQQKPGKAPKRLIY(SEQ ID NO:196)、FW3:GVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:197)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0103] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L14に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:NIQMTQSPSAMSASVGDRVTITC(SEQID NO:198)、FW2:WFQQKPGKVPKHLIY(SEQ ID NO:199)、FW3:GVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:200)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0104] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L14に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:201)、FW2:WFQQKPGKAPKSLIY(SEQ ID NO:202)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:203)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0105] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L15に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:204)、FW2:WYQQKPEKAPKSLIY(SEQ ID NO:205)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:206)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0106] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L4に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:AIQLTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:207)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:208)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:209)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0107] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L18に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:AIQLTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:210)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:211)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:212)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0108] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L5に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITC(SEQID NO:213)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:214)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:215)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0109] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L5に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITC(SEQID NO:216)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:217)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:218)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0110] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L8に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQLTQSPSFLSASVGDRVTITC(SEQID NO:219)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:220)、FW3:GVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:221)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0111] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L23に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:AIRMTQSPFSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:222)、FW2:WYQQKPAKAPKLFIY(SEQ ID NO:223)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDYTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:224)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0112] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L9に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:AIRMTQSPSSFSASTGDRVTITC(SEQID NO:225)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:226)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISCLQSEDFATYYC(SEQ ID NO:227)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0113] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L24に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:VIWMTQSPSLLSASTGDRVTISC(SEQID NO:228)、FW2:WYQQKPGKAPELLIY(SEQ ID NO:229)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISCLQSEDFATYYC(SEQ ID NO:230)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0114] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L11に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:AIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQID NO:231)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:232)、FW3:GVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYC(SEQ ID NO:233)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0115] ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、κ鎖可変生殖系列配列L11に存在するフレームワーク領域1、2、3(例えば、FW1:DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITC(SEQID NO:234)、FW2:WYQQKPGKAPKLLIY(SEQ ID NO:235)、FW3:GVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYC(SEQ ID NO:236)に対応するフレームワーク領域1、2、3を含むことができる。] [0116] また、本発明は、HCDR1(GFSLTDYGVD;SEQID NO:7)、HCDR2(MIWGDGSTDYNSALKS;SEQ ID NO:8)、HCDR3(DPADYGNYDYALDY;SEQ ID NO:9)、LCDR1(SASQDINKYLN;SEQ ID NO:10)、LCDR2(YTSSLHS;SEQ ID NO:11)及びLCDR3(QQYEKLPWT;SEQ ID NO:12)と、ヒト抗体4−04(SEQ ID NO:147,148及び149)、4−28(SEQ ID NO:150,151及び152),4−30.1(SEQ ID NO:153,154及び155)、4−30.2(SEQ ID NO:156,157及び158)、4−30.4(SEQ ID NO:159,160及び161)、4−31(SEQ ID NO:162,163及び164)、4−34(SEQ ID NO:165,166及び167)、4−39(SEQ ID NO:168,169及び170)、4−59(SEQ ID NO:171,172及び173)、4−61(SEQ ID NO:174,175及び176)及び4−b(SEQ ID NO:177,178及び179)の重鎖フレームワーク領域1、2、3に対応するフレームワーク領域1、2、3と、ヒト抗体012(SEQ ID NO:180,181及び182)、02(SEQ ID NO:183,184及び185)、018(SEQ ID NO:186,187及び188)、08(SEQ ID NO:189,190及び191)、A20(SEQ ID NO:192,193及び194)、A30(SEQ ID NO:195,196及び197)、L14(SEQ ID NO:198,199及び200)、L1(SEQ ID NO:201,202及び203)、L15(SEQ ID NO:204,205及び206)、L4(SEQ ID NO:207,208及び209)、L18(SEQ ID NO:210,211及び212)、L5(SEQ ID NO:213,214及び215)、L19(SEQ ID NO:216,217及び218)、L8(SEQ ID NO:219,220,及び221)、L23(SEQ ID NO:222,223及び224)、L9(SEQ ID NO:225,226及び227)、L24(SEQ ID NO:228,229及び230)、L11(SEQ ID NO:231,232及び233)及びL12(SEQ ID NO:234,235及び236)の軽鎖フレームワーク領域1、2、3に対応するフレームワーク領域1、2、3と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0117] また、本発明は、原型の非ヒト化抗体又は原型の非ヒト化抗体からの可変領域とヒトFc領域を含むキメラ抗体と同じ活性を保持している、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。原型の非ヒト化抗体は、通常はマウス抗体、特にマウス抗体NMC−4である。原型の非ヒト化抗体からの可変領域を含むキメラ抗体は、通常は、マウス抗体、特にマウス抗体NMC−4からの可変領域と、ヒトFc領域と、を含む抗体である。ヒトFc領域としては、本願明細書に開示するヒトFc領域を好ましくは使用する。] [0118] 本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメント、原型の非ヒト化抗体及びキメラ抗体の活性は、実施例1に記載するようにEC50活性を決定することによってリストセチン誘発血小板凝集活性として測定することができる。本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントのEC50活性が、原型の非ヒト化抗体かキメラ抗体のEC50活性に対して50%以下、好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下異なる(例えば、高い又は低い)場合に、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、原型の非ヒト化抗体かキメラ抗体と同じ活性を保持しているとみなされる。] [0119] 本発明の好適な実施形態では、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒト抗体からの重鎖フレームワーク領域をさらに含み、前記重鎖フレームワーク領域は、1以上のマウス残基を含まない。] [0120] 本発明の好適な実施形態では、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒト抗体からの軽鎖フレームワーク領域をさらに含み、前記軽鎖フレームワーク領域は、1以上のマウス残基を含まない。] [0121] 「1以上のマウス残基を含まないヒト重鎖フレームワーク領域」又は「1以上のマウス残基を含まないヒト軽鎖フレームワーク領域」とは、マウスのみに存在する1以上のマウス残基を含まない(例えば、マウスのみに存在し、ヒトには存在しない残基への復帰突然変異を含まない)軽鎖又は重鎖フレームワーク領域を意味する。上記定義は、マウスにも存在するヒト残基を含むヒト軽鎖又は重鎖フレームワーク領域を排除するものではない。また、ヒト(例えば、ほとんどのヒトフレームワーク領域に共通の残基)に変異したが、マウスには存在しない残基を有するヒト軽鎖又は重鎖フレームワーク領域は上記定義によって排除されない。] [0122] ヒト抗体からの重鎖又は軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む本発明の実施形態の場合には、重鎖又は軽鎖フレームワーク領域は、10以下、好ましくは9以下、より好ましくは8以下、さらに好ましくは7以下、最も好ましくは6以下、特に好ましくは5以下、さらに好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下、さらに好ましくは2以下、最も好ましくは1個のマウス残基を通常は含む。] [0123] 本発明は、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。] [0124] 本発明は、SEQID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。] [0125] また、本発明は、マウス抗体NMC−4に存在するCDRに対応するCDR領域と、ヒト抗体AAC18165.1(SEQID NO:4)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域と、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。] [0126] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。ヒト重鎖フレームワーク領域のヌクレオチド配列はSEQ ID NO:116に記載する。] [0127] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。ヒト軽鎖フレームワーク領域のヌクレオチド配列はSEQ ID NO:117に記載する。] [0128] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)のいずれかを含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。] [0129] また、本発明は、軽鎖可変領域:L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)のいずれかを含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。] [0130] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)の1以上と、軽鎖可変領域:L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)の1以上と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を提供する。] [0131] また、本発明は、2008年1月23日(寄託番号:DSM21059)に微生物としてDSMZに寄託されたベクターGS264の核酸配列をコードする軽鎖を含む単離核酸を提供する。] [0132] また、本発明は、2008年1月23日(寄託番号:DSM21060)に微生物としてDSMZに寄託されたベクターGS265の核酸配列をコードする重鎖を含む単離核酸を提供する。] [0133] 従って、本発明は、ベクターGS264の核酸配列をコードする軽鎖及びベクターGS265の核酸配列をコードする重鎖によってコードされた、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。] [0134] 本発明は、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0135] 本発明は、SEQID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0136] また、本発明は、マウス抗体NMC−4に存在するCDRに対応するCDR領域と、ヒト抗体AAC18165.1(SEQID NO:4)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域と、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0137] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0138] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0139] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)のいずれかを含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0140] また、本発明は、軽鎖可変領域:L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)のいずれかを含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0141] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)の1以上と、軽鎖可変領域:L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)の1以上と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸を含むベクターを提供する。] [0142] また、本発明は、2008年1月23日(寄託番号:DSM21059)に微生物としてDSMZに寄託されたベクターGS264の核酸配列をコードする軽鎖を含む単離核酸を含むベクターを提供する。] [0143] また、本発明は、2008年1月23日(寄託番号:DSM21060)に微生物としてDSMZに寄託されたベクターGS265の核酸配列をコードする重鎖を含む単離核酸を含むベクターを提供する。] [0144] 本発明は、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0145] 本発明は、SEQID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0146] また、本発明は、マウス抗体NMC−4に存在するCDRに対応するCDR領域と、ヒト抗体AAC18165.1(SEQID NO:4)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域と、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0147] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)からの重鎖フレームワーク領域を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0148] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0149] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)のいずれかを含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0150] また、本発明は、軽鎖可変領域:L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)のいずれかを含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0151] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)の1以上と、軽鎖可変領域:L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)の1以上と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0152] また、本発明は、2008年1月23日(寄託番号:DSM21059)に微生物としてDSMZに寄託されたベクターGS264の核酸配列をコードする軽鎖を含む単離核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0153] また、本発明は、2008年1月23日(寄託番号:DSM21060)に微生物としてDSMZに寄託されたベクターGS265の核酸配列をコードする軽鎖を含む単離核酸を含む宿主細胞を提供する。] [0154] また、本発明は、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントの製造方法であって、本願明細書に開示する宿主細胞を培養して核酸を発現させ、前記抗体を製造することを含む方法に関する。本発明のヒト化抗体又はその結合性フラグメントの製造方法は、宿主細胞培養物から抗体を回収することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、宿主細胞培地から抗体を回収するすることができる。いくつかの実施形態では、宿主細胞を培養する前に、重鎖可変領域をコードする核酸を含むベクター及び軽鎖可変領域をコードする核酸を含むベクターによる宿主細胞に対する共トランスフェクションを行うことができる。] [0155] 本発明は、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを含む組成物を提供する。] [0156] 本発明は、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0157] 本発明は、SEQID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを含む組成物を提供する。] [0158] 本発明は、SEQID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0159] また、本発明は、マウス抗体NMC−4に存在するCDRに対応するCDR領域と、ヒト抗体AAC18165.1(SEQID NO:4)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域と、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、を含む、フォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0160] また、本発明は、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0161] また、本発明は、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0162] 本発明は、重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)と、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)と必要に応じて、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0163] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、H16(SEQ ID NO:146)のいずれかを含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを含む組成物を提供する。] [0164] 本発明は、軽鎖可変領域:L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、L11(SEQ ID NO:30)のいずれかを含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0165] また、本発明は、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)のいずれかと、軽鎖可変領域:L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)のいずれと、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物を提供する。] [0166] また、本発明は、本願明細書に開示する第1のヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、vWFのA1ドメインに結合する第2の抗体と、を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、第2の抗体はAJW−200である。] [0167] また、本発明は、被投与者(例えば、ヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、SEQID NO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQ ID NO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0168] また、本発明は、被投与者(例えば、ヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、SEQID NO:237で示される重鎖配列及びSEQ ID NO:238で示される軽鎖配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0169] また、本発明は、被投与者(例えば、ヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、マウス抗体NMC−4に存在するCDRに対応するCDR領域と、ヒト抗体AAC18165.1(SEQID NO:4)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域と、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、を含む、ヒトvWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0170] また、本発明は、被投与者(例えば、ヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)、HCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9)及びヒト抗体AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0171] 血栓疾患は、心臓血管疾患又は虚血性脳卒中等の脳血管疾患であってもよい。いくつかの実施形態では、心臓血管疾患は、アテローム性動脈硬化、再狭窄、口峡炎、急性心筋梗塞、急性冠症候群又は糖尿病に伴う心臓血管疾患である。いくつかの実施形態では、血栓症又は血栓疾患は、血管炎症、静脈血栓症、鎌状赤血球病、異種移植拒絶反応、末梢血管疾患、血栓性血小板減少性紫斑症、嚢胞性繊維症、血管性認知症、レイノー病、関節リウマチ又は糖尿病である。いくつかの実施形態では、脳血管障害は、脳動脈梗塞及び腺窩性小梗塞による虚血性脳卒中及び血管性認知症を含んでもよい。また、ヒト化vWF抗体は、再発性脳卒中又は脳血管炎症によって引き起こされた脳卒中の予防に使用することができる。] [0172] いくつかの実施形態では、血栓症又は血栓疾患は癌を含んでもよい。] [0173] 本発明は、被投与者(例えば、ヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)、LCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12)及びヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0174] また、本発明は、被投与者(例えば、ヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)又はH16(SEQ ID NO:146)のいずれかを含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0175] 本発明は、被投与者(例えば、ヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、軽鎖可変領域:L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)のいずれかを含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0176] また、本発明は、被投与者における(例えば、ヒト)vWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の、重鎖可変領域:H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、又はH16(SEQ ID NO:146)のいずれかと、軽鎖可変領域:L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、又はL11(SEQ ID NO:30)のいずれかと、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はそのフラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法を提供する。] [0177] いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は作動因子機能を有していない。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、IgG4に由来するFc領域を含む。] [0178] 本発明は、有意な出血の臨床的徴候を引き起こすことなく、ED100の1〜約250倍の治療有効量で投与することができる、ヒトフォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントを提供する。好ましくは、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒトvWFのA1ドメインに特異的である。より好ましくは、vWFに特異的なヒト抗体又はその結合性フラグメントは、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントである。] [0179] また、本発明は、被投与者(好ましくはヒト)におけるvWF媒介疾患又は障害を治療するための方法であって、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを、約0.001〜約100mg/kg、好ましくは約0.002〜約20mg/kg、より好ましくは約0.002〜約10mg/kg、より好ましくは約0.002〜約0.4mg/kg、より好ましくは約0.005〜約0.2mg/kg、最も好ましくは約0.01〜約0.1mg/kgの治療有効量で前記被投与者に投与する方法を提供する。] [0180] また、本発明は、vWF媒介疾患又は障害を治療するための方法であって、本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを、ED100の約1〜約250倍、好ましくは約1〜約200倍、より好ましくは約1〜約100倍の治療有効量で被投与者に投与する方法を提供する。] [0181] また、本発明は、vWF媒介疾患又は障害を治療するための方法であって、治療有効量の本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを治療を必要とする被投与者に1又は複数の投与によって投与する方法に関する。] [0182] また、本発明は、vWF媒介疾患又は障害を治療するための方法であって、治療有効量の本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを治療を必要とする被投与者に皮下投与する方法に関する。] [0183] また、本発明は、vWF媒介疾患又は障害を治療するための方法であって、治療有効量の本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを治療を必要とする被投与者に静脈内投与する方法に関する。] [0184] また、本発明は、vWF媒介疾患又は障害(例えば、血栓症又は血栓疾患)を治療するための方法であって、治療有効量の本願明細書に開示するヒト化抗体又はその結合性フラグメントを、放射線治療(例えば、放射性物質の照射又は導入(例えば、UICC(Ed.),Klinische Onkologie,Springer−Verlag(1982)を参照))と順次又は組み合わせて、治療を必要とする被投与者に投与する方法に関する。] [0185] 本発明の実施又は試験において本願明細書に開示する方法及び材料と同等又は均等な方法及び材料を使用することができるが、好ましい方法及び材料は本願明細書に開示する方法及び材料である。] [0186] ヒト化フォンウィレブランド因子抗体の製造 本発明は、ヒト化フォンウィルブランド因子(vWF)抗体(例えば、マウスNMC−4)又はその結合性フラグメントの製造方法を提供する。vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、ヒト以外の動物(例えば、マウス)からのVH及び/又はVL領域からの1以上のCDR又はその一部を、ヒトVH及び/又はVL領域からの1以上のフレームワーク領域に導入することによって製造することができる。必要に応じて、VH及び/又はVL領域に存在するヒトフレームワーク残基を、結合親和性を維持するために必要又は望ましい対応する非ヒト(例えば、マウス)残基によって置換することができる。必要に応じて、CDRに存在する非ヒトアミノ酸残基をヒト残基によって置換することができる。] [0187] 本願明細書に開示するフレームワーク及びCDR(HFR1及びHCDR1は除く)の分類は、Kabat付番方式に基づくものである。この定義では、重鎖のCDRは残基31〜35(HCDR1)、50〜65(HCDR2)、95〜102(HCDR3)を含み、軽鎖のCDRは残基24〜34(LCDR1)、50〜56(LCDR2)、89〜97(LCDR3)を含む。VH(例えば、重鎖フレームワーク領域1(HFR1)、重鎖フレームワーク領域2(HFR2)、重鎖フレームワーク領域3(HFR3)及び/又は重鎖フレームワーク領域4(HFR4))のフレームワーク領域は、残基1〜30(HFR1)、36〜49(HFR2)、66〜94(HFR3)、103〜113(HFR4)を含み、VLのフレームワーク領域は、残基1〜23(LFR1)、35〜49(LFR2)、57〜88(LFR3)、98〜107(LFR4)を含む(Wu and Kabat,1970 J.Exp.Med.132:211)。一方、CDRの構造に基づき、ChothiaはCDR1−Hが残基26〜32を含むと定義している(Chothia et al.,1992 J.Mol.Biol.227:799)。AbM(抗体モデル)定義は、CDR1−Hが残基26〜35を含むとするOxford MolecularのAbM抗体モデルソフトウェアが使用する折衷案である。NMC−4を使用する本願明細書に開示するヒト化方法は、この定義を使用する。] [0188] フォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントは、NMC−4からの重鎖相補性決定領域(CDR)を、ヒト抗体AAC18165.1(SEQID NO:4)の可変領域におけるフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域に導入し、NMC−4からの軽鎖CDRを、ヒト抗体AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域におけるフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域に導入することによって製造することができる。] [0189] また、vWFに特異的なヒト化抗体は、マウスNMC−4からの1以上の重鎖CDR(例えば、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9))を、ヒトフレームワーク領域(例えば、AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からのフレームワーク領域)に導入することによって製造することができる。] [0190] また、vWFに特異的なヒト化抗体は、1以上の軽鎖CDR(例えば、LCDR1:SASQDINKYLN(SEQID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12))を、ヒトフレームワーク領域(例えば、AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からのヒトフレームワーク領域)に導入することによって製造することができる。] [0191] また、vWFに特異的なヒト化抗体は、マウスNMC−4からの1以上の重鎖CDR(例えば、HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQID NO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQ ID NO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQ ID NO:9))を、ヒトフレームワーク領域(例えば、AAC18165.1(SEQ ID NO:4)の可変領域からのフレームワーク領域)に導入し、1以上の軽鎖CDR(例えば、LCDR1:SASQDINKYLN(SEQ ID NO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQ ID NO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQ ID NO:12))を、ヒトフレームワーク領域(例えば、AAK94808(SEQ ID NO:6)の可変領域からのヒトフレームワーク領域)に導入することによって製造することができる。] [0192] vWFに特異的なヒト化抗体は、NMC−4に存在するCDR及びヒトフレームワーク領域を含む修飾重鎖可変領域(例えば、H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、H16(SEQ ID NO:146)をヒト定常領域に導入することによって製造することができる。] [0193] また、vWFに特異的なヒト化抗体は、NMC−4に存在するCDR及びヒトフレームワーク領域を含む修飾軽鎖可変領域(例えば、L5(SEQID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、L11(SEQ ID NO:30))をヒト定常領域に導入することによって製造することができる。] [0194] vWFに特異的なヒト化抗体は、NMC−4に存在するCDR及びヒトフレームワーク領域を含む修飾重鎖可変領域(例えば、H2(SEQID NO:13)、H4(SEQ ID NO:14)、H5(SEQ ID NO:15)、H6(SEQ ID NO:16)、H7(SEQ ID NO:17)、H8(SEQ ID NO:18)、H9(SEQ ID NO:19)、H12(SEQ ID NO:20)、H13(SEQ ID NO:21)、H14(SEQ ID NO:22)、H15(SEQ ID NO:145)、H16(SEQ ID NO:146)をヒト定常領域に導入し、NMC−4に存在するCDR及びヒトフレームワーク領域を含む修飾軽鎖可変領域(例えば、L5(SEQ ID NO:23)、L4(SEQ ID NO:24)、L6(SEQ ID NO:25)、L7(SEQ ID NO:26)、L8(SEQ ID NO:27)、L9(SEQ ID NO:28)、L10(SEQ ID NO:29)、L11(SEQ ID NO:30))をヒト定常領域に導入することによって製造することができる。] [0195] ヒト化抗体の免疫原性をさらに減少させるために、CDRにおける残基(例えば、マウス残基)をヒトアミノ酸残基に変更する(例えば、置換する)ことができる。例えば、ヒト化抗体は、HCDR1にF27G、L29I、T30S及び/又はV34W置換の1以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、HCDR2にS61P及び/又はA62S置換の1以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、LCDR1にS24Q、N30S及び/又はK31N置換の1以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、LCDR2に1以上の置換、例えば、Y50D、T51A、S53N、H55E及び/又はS56T置換を含むことができる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、HCDR1にF27G、L29I、T30S及び/又はV34W置換の1以上を含み、HCDR2にS61P及び/又はA62S置換の1以上を含み、LCDR1にS24Q、N30S及び/又はK31N置換の1以上を含み、LCDR2にY50D、T51A、S53N、H55E及び/又はS56T置換の1以上を含むことができる。] [0196] 様々な形態のヒト化抗体を使用することができる。例えば、ヒト化抗体は、免疫抱合体を生成するために1以上の細胞毒性薬と任意に結合させるFab等の抗体フラグメントであってもよい。あるいは、ヒト化抗体又は親和性成熟抗体(affinity−matured antibody)は、完全IgG1抗体等の完全抗体であってもよい。] [0197] ヒト化抗体の抗体フラグメントを製造するために様々な方法が開発されている。従来は、これらのフラグメントは完全抗体のタンパク分解によって得ていた(例えば、Morimoto et al.,Journal of Biochemical and Biophysical Methods,24:107−117(1992);Brennan et al.,Science,229:81(1985)を参照)。現在は、これらのフラグメントは組換え型宿主細胞によって直接製造することができる。例えば、抗体フラグメントは、上述した抗体ファージライブラリーから単離することができる。あるいは、Fab’−SHフラグメントを大腸菌から直接回収し、化学的に結合させてF(ab’)2フラグメントを形成することができる(Carter et al.,Bio/Technology,10:163−167(1992))。別の方法では、F(ab’)2フラグメントを組換え型宿主細胞培養物から直接単離することができる。その他の抗体フラグメント製造方法は当業者には明らかであろう。別の実施形態では、抗体は一本鎖Fvフラグメント(scFv)である。国際公開第WO1993/16185号、米国特許第5,571,894号及び米国特許第5,587,458号を参照されたい。また、抗体フラグメントは、例えば米国特許第5,641,870号に開示されているような線状抗体であってもよい。] [0198] 別の方法では、所望の結合特異性を有する抗体可変ドメイン(抗体−抗原結合部位)を免疫グロブリン定常ドメイン配列に融合することができる。融合は、少なくともヒンジ、CH2、CH3領域の一部を含む免疫グロブリン重鎖定常ドメインによって行うことが好ましい。第1の重鎖定常領域(CH1)は、融合領域の少なくとも1つに存在する軽鎖結合に必要な部位を含むことが好ましい。免疫グロブリン重鎖融合領域をコードするDNA及び必要に応じて免疫グロブリン軽鎖を別々の発現ベクターに挿入し、適当な宿主生物に共トランスフェクションする。これにより、3本のポリペプチド鎖を均等ではない比率で使用することによって最適な収量を得る実施形態において、3つのポリペプチドフラグメントの割合を柔軟に調節することができる。ただし、少なくとも2本のポリペプチド鎖を等比で発現させることによって高収量が得られる場合や、比率が特に重要ではない場合には、2又は3本のポリペプチド鎖のコード配列を1つの発現ベクターに挿入することも可能である。] [0199] また、本発明は、化学療法薬、毒素(例えば、細菌、真菌、植物又は動物由来の小分子毒素又はその酵素的に活性な毒素、そのフラグメント及び/又は変異体)、放射性同位体(すなわち、放射性抱合体(radioconjugate))等の細胞毒性薬に結合した抗体を含む免疫抱合体に関する。] [0200] 本発明は、抗体と核酸分解活性を有する化合物(例えば、デオキシリボヌクレアーゼ(DNアーゼ)等のリボヌクレアーゼ又はDNAエンドヌクレアーゼ)との間に形成された免疫抱合体を提供する。] [0201] 放射性結合ヒト化vWF抗体を製造するために放射性同位体を使用することができる。放射性同位体の例としては、At211、I131、I125、Y90、Re186、Re188、Sm153、Bi212、P32、Luの放射性同位体が挙げられる。] [0202] 抗体と細胞毒性薬の抱合体は、N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオール)プロピオネート(SPDP)、スクシニミジル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(アジプイミド酸ジメチルHCl等)、活性エステル(スベリン酸ジスクシニミジル等)、アルデヒド(グルタルデヒド等)、ビスアジド化合物(ビス(p−アジドベンゾイル)ヘキサンジアミン等)、ビスジアゾニウム誘導体(ビス−(p−ジアゾニウムべンゾイル)エチレンジアミン等)、ジイソシアネート(トリレン2,6−ジイソシアネート等)、ビス−活性フッ素化合物(1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼン)等の様々な二官能性タンパク質カップリング剤を使用して製造することができる。例えば、リシン免疫毒素はVitetta et al.,Science,238:1098(1987)に開示されているように調製することができる。放射性ヌクレオチドを抗体に結合するためのキレート化剤の例としては、炭素14−標識1−イソチオシアナートベンジル−3−メチルジエチレントリアミンペンタ酢酸(MX−DTPA)が挙げられる。国際公開第WO1994/11026号を参照されたい。リンカーは、細胞における細胞毒性薬の放出を容易化する開裂性リンカー(cleavable linker)であってもよい。例えば、酸不安定性リンカー、ペプチダーゼ感受性リンカー、ジメチルリンカー又は二硫化物含有リンカー(Chari et al.,Cancer Research,52:127−131(1992))を使用することができる。] [0203] ヒト化vWF抗体と細胞毒性薬を含む融合タンパク質は、例えば組換え技術又はペプチド合成によって製造することができる。] [0204] さらに別の実施形態では、ヒト化vWF抗体は、抗体−受容体抱合体を患者に投与し、洗浄剤を使用して未結合抱合体を循環経路から除去した後、細胞毒性薬(例えば、放射性ヌクレオチド)に結合したリガンド(例えば、アビジン)を投与する腫瘍プレターゲッティングにおいて利用するための受容体(ストレプトアビジン等)に結合させることができる。] [0205] 本発明の抗体は、プロドラッグ(例えば、ペプチジル化学療法薬、国際公開第WO1981/01145号を参照)を活性抗ガン剤(例えば、国際公開第WO1988/07378号及び米国特許第4,975,278号を参照)に転換するプロドラッグ活性化酵素にヒト化vWF抗体を結合することによってADEPTにおいて使用することができる。] [0206] ADEPTに有用な免疫抱合体の酵素成分は、プロドラッグをより活性の高い細胞毒性形態に転換するようにプロドラッグに作用する酵素を含む。] [0207] 有用な酵素の例としては、これらに限定されるものではないが、リン酸塩含有プロドラッグを遊離薬物に転換するために有用なアルカリホスファターゼ;硫酸塩含有プロドラッグを遊離薬物に転換するために有用なアリールスルファターゼ;非毒性5−フルオロシトシンを抗癌薬の5−フルオロウラシルに転換するために有用なシトシンデアミナーゼ;ペプチド含有プロドラッグを遊離薬物に転換するために有用な、例えば、セラチアプロテアーゼ、サーモリシン、スブチリシン、カルボキシペプチダーゼ及びカテプシン(カテプシンB及びL等)等のプロテアーゼ;β−アミノ酸置換基を含有するプロドラッグを転換するために有用なD−アラニルカルボキシペプチダーゼ;グリコシル化プロドラッグを遊離薬物に転換するために有用な糖鎖開裂酵素(β−ガラクトシダーゼ及びノイラミニダーゼ等);β−ラクタムで誘導化された薬剤を遊離薬物に転換するために有用なβ−ラクタマーゼ;アミン窒素基をフェノキシアセチル基又はフェニルアセチル基で各々誘導化された薬物を遊離薬物に転換するために有用なペニシリンアミダーゼ(ペニシリンVアミダーゼまたはペニシリンGアミダーゼ等)が挙げられる。あるいは、アブザイムとして知られる酵素活性を有する抗体を使用して本発明のプロドラッグを遊離活性薬物に変換することができる(例えば、Massey,Nature 328:457−458(1987)参照)。抗体−アブザイム抱合体は、腫瘍細胞へのアブザイムを送達するために本願明細書に開示するように調製することができる。] [0208] 酵素は、上述したヘテロ二官能性架橋試薬を使用する等の周知の方法によってヒト化vWF抗体に共有結合させることができる。あるいは、適当な酵素の少なくとも機能的に活性な部分に結合した抗体の少なくとも抗原結合領域を含む融合タンパク質は、周知の組換えDNA技術を使用して作成することができる(例えば、Neuberger et al.,Nature 312:604−608(1984)参照)。] [0209] 抗体のその他の修飾も考えられる。例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシアルキレン又はポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールのコポリマー等様々な非タンパク様ポリマーの1つに抗体を結合させることができる。また、抗体は、コアセルベーション法、ヒドロキシメチルセルロース又はゼラチンマイクロカプセル及びポリ−(メチルメタクリレート)マイクロカプセル等の界面重合法、コロイド(例えば、リポソーム、アルブミン小球体、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、ナノカプセル)のドラッグデリバリシステム、マクロ乳化等によってマイクロカプセル化することもできる。このような方法は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第l6版、Osol,A.編(1980)に開示されている。] [0210] また、本願明細書に開示するヒト化vWF抗体は、免疫リポソームとして製剤化することができる。抗体を含むリポソームは、Epstein et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:3688(1985);Hwang et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4030(1980);米国特許第4,485,045号及び第4,544,545号;1997年10月23日に公開された国際公開第WO1997/38731号に開示されているように公知の方法によって調製する。循環時間が改善されたリポソームは米国特許第5,013,556号に開示されている。] [0211] 特に有用なリポソームは、ホスファチジルコリン、コレステロール及びPEG−誘導化ホスファチジルエタノールアミン(PEG−PE)を含む脂質組成物を使用して逆相蒸発法によって生成することができる。リポソームは所定の孔径を有するフィルターから押し出して所望の直径を有するリポソームを得る。抗体のFab’フラグメントは、ジスルフィド相互交換反応を介して、Martin et al.,J.Biol.Chem.257:286−288(1982)に記載されるようにリポソームに結合させることができる。必要に応じて、化学療法薬をリポソーム内に含有させる。Gabizon et al.,J.National Cancer Inst.81(19):1484(1989)を参照されたい。] [0212] ベクター、宿主細胞及び組換え方法 また、本発明は、vWFに特異的なヒト化抗体及びその結合性フラグメントをコードする単離核酸、前記核酸を含むベクター及び宿主細胞、抗体又はその結合性フラグメントを製造するための組換え技術を提供する。] [0213] 抗体を組換えによって製造する場合には、抗体をコードする核酸を単離し、クローニング(DNAの増幅)又は発現のために複製可能なベクターに挿入することができる。モノクローナル抗体をコードするDNAは単離し、従来の方法によって(例えば、抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用して)配列を決定することができる。多くのベクターを利用することができる。ベクター成分の例として、これらに限定されるものではないが、シグナル配列、複製起点、1以上の標識遺伝子、エンハンサー要素、プロモーター及び転写終結配列の1以上が挙げられる。] [0214] (i)シグナル配列成分 本願明細書に開示するヒト化vWF抗体は、組換えによって直接製造するだけではなく、好ましくはシグナル配列又は成熟タンパク質又はポリペプチドのN−末端に特異的開裂部位を有する他のポリペプチドである異種ポリペプチドとの融合ポリペプチドを含む組換え体として製造することもできる。異種シグナル配列は、好ましくは、宿主細胞によって認識及びプロセッシングされる(例えば、シグナルペプチダーゼによって開裂する)配列である。ヒト化vWF抗体シグナル配列を認識及びプロセッシングしない原核宿主細胞の場合、前記シグナル配列は、例えば、アルカリホスファターゼ、ペニシリナーゼ、lpp及び耐熱性エンテロトキシンIIリーダーからなる群から選択される原核シグナル配列で置換することができる。酵母の分泌の場合には、例えば、酵母インベルターゼリーダー、α因子リーダー(サッカロミセス及びクルイベロミセスα因子リーダー等)、酸ホスファターゼリーダー、C.アルビカンスグルコアミラーゼリーダー又は国際公開第WO1990/13646に開示されたシグナルによって天然型シグナル配列が置換されていてもよい。哺乳動物細胞の発現において、哺乳動物シグナル配列及びウイルス分泌リーダー、例えば、単純ヘルペスgDシグナルを使用することができる。] [0215] そのような前駆体領域のDNAは、読み取りフレーム内においてヒト化vWF抗体をコードするDNAに連結することができる。] [0216] (ii)複製起点成分 発現ベクター及びクローニングベクターは、1以上の選択された宿主細胞内でベクターの複製を可能とする核酸配列を含む。通常、上記配列は、クローニングベクターにおいて宿主の染色体DNAとは独立してベクターの複製を可能とし、複製起点又は自己複製配列を含む。そのような配列は、様々な細菌、酵母、ウイルスについて周知である。プラスミドpBR322からの複製起点はほとんどのグラム陰性細菌に好適であり、2μプラスミド起点は酵母に好適であり、様々なウイルス起点(SV40、ポリオーマ、アデノウイルス、VSV又はBPV)は哺乳動物細胞におけるクローニングベクターに好適である。通常、複製起点成分は哺乳動物発現ベクターには必要ではない(通常、初期プロモーターを含むためにSV40起点が使用される)。] [0217] (iii)選択遺伝子成分 発現ベクター及びクローニングベクターは、選択可能マーカーとも呼ばれる選択遺伝子を含むことができる。代表的な選択遺伝子は、(a)アンピシリン、ネオマイシン、メトトレキセート又はテトラサイクリン等な抗生物質又は他の毒素に耐性を与え、(b)栄養要求性欠陥を補い、(c)複合培地(例えば、杆菌のD−アラニンラセマーゼをコードする遺伝子)から得られない必要又は所望の栄養分を供給するタンパク質をコードする。] [0218] 選択方法の一例では、宿主細胞の成長を阻害する薬剤を使用する。異種遺伝子によって形質転換された細胞は、薬剤耐性を与えるタンパク質を産生し、選択レジメンを切り抜ける。このような優性選択の例では、ネオマイシン、マイコフェノール酸及びハイグロマイシン等の薬剤を使用する。] [0219] 哺乳動物細胞に好適な選択可能マーカーの別の例としては、ヒト化vWF抗体をコードする核酸、例えば、DHFR、チミジンキナーゼ、メタロチオネイン−I及び−II、好ましくは、霊長類メタロチオネイン遺伝子、アデノシンデアミナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ等を取り込むことができる細胞の同定を可能とするマーカーが挙げられる。] [0220] 例えば、DHFR選択遺伝子によって形質転換された細胞は、DHFRの競合的拮抗薬であるメトトレキサート(Mtx)を含む培地で形質転換体を培養して同定する。野生型DHFRを使用する場合に適当な宿主細胞は、DHFR活性が欠損したチャイニーズハムスターの卵巣(CHO)細胞株である。] [0221] あるいは、ヒト化vWF抗体、野生型DHFRタンパク質及び他の選択可能マーカー(アミノグリコシド3’−ホスホトランスフェラーゼ(APH)等)をコードするDNA配列で形質転換又は同時形質転換された宿主細胞(特に内因性DHFRを含む野生型宿主)は、アミノグリコシド系抗生物質、例えば、カナマイシン、ネオマイシン又はG418を含む選択可能なマーカーの選択物質を含む培地における細胞増殖によって選択することができる(例えば、米国特許第4,965,199号を参照)。] [0222] 酵母において好適な選択遺伝子は、酵母プラスミドYRp7に存在するtrp1遺伝子である(Stinchcomb et al.,Nature,282:39(1979))。trp1遺伝子により、トリプトファンにおける増殖能力がない酵母の突然変異株、例えば、ATCCNo.44076又はPEP4−1の選択マーカーが得られる(Jones,Genetics,85:12(1977))。酵母宿主細胞ゲノムのtrp1病変の存在により、トリプトファンの不在下での増殖による形質転換を検出する有効な環境が提供される。同様に、Leu2遺伝子を有するプラスミドにより、Leu2欠損酵母株(ATCC 20,622又は38,626)を使用することができる。] [0223] また、1.6μm環状プラスミドpKD1に由来するベクターをクルイベロミセス酵母の形質転換に使用することができる。あるいは、K.lactisの組換え型仔ウシキモシンの大規模産生のための発現方法がVan den Berg,Bio/Technology,8:135(1990)に報告されている。クルイベロミセスの工業用菌株による成熟組換え型ヒト血清アルブミンの分泌のための安定なマルチコピー発現ベクターも開示されている(Fleer et al.,Bio/Technology,9:968−975(1991))。] [0224] (iv)プロモーター成分 発現及びクローニングベクターは、宿主生物によって認識され、ヒト化vWF抗体をコードする核酸に作動的に結合することができるプロモーターを通常は含む。原核生物宿主との使用に好適なプロモーターの例としては、phoAプロモーター、β−ラクタマーゼ及びラクトースプロモーター系、アルカリホスファターゼ、トリプトファン(trp)プロモーター系及びtacプロモーター等のハイブリッドプロモーターが挙げられる。ただし、他の公知の細菌プロモーターも適している。また、細菌系において使用するプロモーターは、ヒト化vWF抗体をコードするDNAに作動的に結合されたShine−Dalgarno(S.D.)配列を含むことができる。] [0225] 真核生物についてのプロモーター配列は公知である。真核細胞遺伝子は、転写開始部位から約25〜30塩基上流に位置するATリッチ領域を有する。多くの遺伝子の転写開始部位から70〜80上流にある他の配列は、Nが任意のヌクレオチドであるCNCAAT(SEQID NO:31)領域である。ほとんどの真核遺伝子の3’末端は、コード配列の3’末端にポリA尾部を付加するためのシグナルであるAATAAA(SEQ ID NO:32)配列である。これらの配列は真核細胞発現ベクターに好適に挿入される。酵母宿主と共に使用するために好適なプロモーター配列の例としては、3−ホスホグリセリン酸キナーゼ又はエノラーゼ等の他の解糖系酵素、グリセルアルデヒド3‐リン酸デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グルコース−6リン酸イソメラーゼ、3−ホスホグリセリン酸ムターゼ、ピルビン酸キナーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、グルコースリン酸イソメラーゼ、グルコキナーゼが挙げられる。]
权利要求:
請求項1 (a)SEQIDNO:19で示される重鎖可変領域配列と、(b)SEQIDNO:28で示される軽鎖可変領域配列と、を含む、フォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項2 (a)SEQIDNO:237で示される重鎖配列と、(b)SEQIDNO:238で示される軽鎖配列と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項3 (a)マウス抗体NMC−4の重鎖及び軽鎖可変領域(SEQIDNO:1及び2)に存在する相補性決定領域(CDR)に対応する重鎖及び軽鎖CDRと、(b)ヒト抗体AAC18165.1(SEQIDNO:4)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体AAK94808(SEQIDNO:6)の可変領域に存在するフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項4 HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQIDNO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQIDNO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQIDNO:9)からなる群から選択される1以上の重鎖CDRと、LCDR1:SASQDINKYLN(SEQIDNO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQIDNO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQIDNO:12)からなる群から選択される1以上の軽鎖CDRと、を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項5 重鎖CDR:HCDR1:GFSLTDYGVD(SEQIDNO:7)、HCDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQIDNO:8)及びHCDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQIDNO:9)及び/又は軽鎖CDR:LCDR1:SASQDINKYLN(SEQIDNO:10)、LCDR2:YTSSLHS(SEQIDNO:11)及びLCDR3:QQYEKLPWT(SEQIDNO:12)を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項6 請求項4又は5において、ヒト抗体AAC18165.1(SEQIDNO:4)の可変領域からの重鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体AAK94808(SEQIDNO:6)の可変領域からの軽鎖フレームワーク領域をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項7 請求項6において、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項8 請求項6において、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項9 請求項6において、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項10 請求項6において、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項11 請求項4又は5において、H2(SEQIDNO:13)、H4(SEQIDNO:14)、H5(SEQIDNO:15)、H6(SEQIDNO:16)、H7(SEQIDNO:17)、H8(SEQIDNO:18)、H9(SEQIDNO:19)、H12(SEQIDNO:20)、H13(SEQIDNO:21)、H14(SEQIDNO:22)、H15(SEQIDNO:145)、H16(SEQIDNO:146)からなる群から選択される重鎖可変領域を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項12 請求項4又は5において、L5(SEQIDNO:23)、L4(SEQIDNO:24)、L6(SEQIDNO:25)、L7(SEQIDNO:26)、L8(SEQIDNO:27)、L9(SEQIDNO:28)、L10(SEQIDNO:29)、L11(SEQIDNO:30)からなる群から選択される軽鎖可変領域を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項13 請求項4又は5において、H2(SEQIDNO:13)、H4(SEQIDNO:14)、H5(SEQIDNO:15)、H6(SEQIDNO:16)、H7(SEQIDNO:17)、H8(SEQIDNO:18)、H9(SEQIDNO:19)、H12(SEQIDNO:20)、H13(SEQIDNO:21)、H14(SEQIDNO:22)、H15(SEQIDNO:145)、H16(SEQIDNO:146)からなる群から選択される重鎖可変領域と、L5(SEQIDNO:23)、L4(SEQIDNO:24)、L6(SEQIDNO:25)、L7(SEQIDNO:26)、L8(SEQIDNO:27)、L9(SEQIDNO:28)、L10(SEQIDNO:29)、L11(SEQIDNO:30)からなる群から選択される軽鎖可変領域と、を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項14 請求項5において、SEQIDNO:19のフレームワーク領域と少なくとも80%同一であるフレームワーク領域を含む重鎖可変領域配列及び/又はSEQIDNO:28のフレームワーク領域と少なくとも80%同一であるフレームワーク領域を含む軽鎖可変領域配列を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項15 請求項5において、ヒト抗体ファミリーVH4のフレームワーク領域に対応する重鎖フレームワーク領域と、ヒト抗体ファミリーVK1のフレームワーク領域に対応する軽鎖フレームワーク領域と、をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項16 請求項5において、ヒト抗体重鎖生殖系列配列4−59に存在する重鎖フレームワーク領域に対応し、QVQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVS(SEQIDNO:171)である重鎖フレームワーク領域1、WIRQPPGKGLEWIG(SEQIDNO:172)である重鎖フレームワーク領域2及びRVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQIDNO:173)である重鎖フレームワーク領域3と、ヒト抗体軽鎖生殖系列配列018に存在するフレームワーク領域に対応し、DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQIDNO:186)である軽鎖フレームワーク領域1、WYQQKPGKAPKLLIY(SEQIDNO:187)である軽鎖フレームワーク領域2及びGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYC(SEQIDNO:188)である軽鎖フレームワーク領域3と、をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項17 請求項5において、ヒト抗体重鎖生殖系列配列4−34に存在する重鎖フレームワーク領域に対応し、QVQLQQWGAGLLKPSETLSLTCAVY(SEQIDNO:165)である重鎖フレームワーク領域1、WIRQPPGKGLEWIG(SEQIDNO:166)である重鎖フレームワーク領域2及びRVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCAR(SEQIDNO:167)である重鎖フレームワーク領域3と、ヒト抗体軽鎖生殖系列配列018に存在するフレームワーク領域に対応し、DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITC(SEQIDNO:186)である軽鎖フレームワーク領域1、WYQQKPGKAPKLLIY(SEQIDNO:187)である軽鎖フレームワーク領域2及びGVPSRFSGSGSGTDFTFTISSLQPEDIATYYC(SEQIDNO:188)である軽鎖フレームワーク領域3と、をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項18 請求項1〜17のいずれか1項において、10nM以下の親和性(Kd)でvWFに結合する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項19 請求項1〜17のいずれか1項において、100nM以下の親和性(Ki)でvWFへの結合に競合する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項20 請求項1〜17のいずれか1項において、10nM以下の親和性(Kd)でvWFのA1ドメインに結合する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項21 請求項1〜17のいずれか1項において、100nM以下の親和性(Ki)でvWFのA1ドメインへの結合に競合する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項22 請求項1〜17のいずれか1項において、65℃以上のFABフラグメント耐熱温度を有する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項23 請求項1〜17のいずれか1項において、原型の非ヒト化抗体よりも高いFABフラグメント耐熱温度を有する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項24 重鎖CDR1:GFSLTDYGVD(SEQIDNO:7)、重鎖CDR2:MIWGDGSTDYNSALKS(SEQIDNO:8)、重鎖CDR3:DPADYGNYDYALDY(SEQIDNO:9)、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2及び軽鎖CDR3:QQYEKLPWT(SEQIDNO:12)を含み、前記軽鎖CDR1がSASQDINKYLN(SEQIDNO:10)ではない及び/又は前記軽鎖CDR2がYTSSLHS(SEQIDNO:11)ではない、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項25 請求項24において、ヒト抗体重鎖フレームワーク領域及び/又はヒト抗体軽鎖フレームワーク領域をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項26 請求項25において、前記重鎖フレームワーク領域が、4−59由来ヒト抗体に存在する重鎖フレームワーク領域に対応する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項27 請求項26において、4−59由来ヒト抗体に存在する前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項28 請求項26において、4−59由来ヒト抗体に存在する前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項29 請求項25において、前記軽鎖フレームワーク領域が、018由来ヒト抗体に存在する軽鎖フレームワーク領域に対応する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項30 請求項29において、018由来ヒト抗体に存在する前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基をさらに含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項31 請求項29において、018由来ヒト抗体に存在する前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項32 請求項26において、前記4−59由来ヒト抗体がAAC18165.1である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項33 請求項29において、前記018由来ヒト抗体がAAK94808である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項34 請求項24において、LCDR1及び/又はLCDR2がヒト抗体からのCDRである、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項35 請求項34において、LCDR2がDASNLET(SEQIDNO:118)である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項36 請求項1から17及び24のいずれか1項において、HCDR1が、F27G、L29I、T30S及びV34Wからなる群から選択される1以上のアミノ酸置換を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項37 請求項1から17及び24のいずれか1項において、HCDR2が、S61P及びA62Sからなる群から選択される1以上のアミノ酸置換を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項38 請求項1から17及び24のいずれか1項において、LCDR1が、S24Q、N30S及びK31Nからなる群から選択される1以上のアミノ酸置換を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項39 請求項1から17及び24のいずれか1項において、HCDR1が、F27G、L29I、T30S及びV34Wからなる群から選択される1以上のアミノ酸置換を含み、HCDR2が、S61P及びA62Sからなる群から選択される1以上のアミノ酸置換を含み、LCDR1が、S24Q、N30S及びK31Nからなる群から選択される1以上のアミノ酸置換を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項40 請求項4又は5において、ヒト抗体からの重鎖フレームワーク領域をさらに含み、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項41 請求項4又は5において、ヒト抗体からの軽鎖フレームワーク領域をさらに含み、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項42 請求項15〜17のいずれか1項において、前記重鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項43 請求項15〜17のいずれか1項において、前記軽鎖フレームワーク領域が1以上のマウス残基を含まない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項44 請求項1〜43のいずれか1項において、原型の非ヒト化抗体又は原型の非ヒト化抗体からの可変領域とヒトFc領域を含むキメラ抗体と同じ活性を保持している、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項45 請求項44において、前記活性がリストセチン誘発血小板凝集活性として測定される、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項46 請求項1〜43のいずれか1項において、エフェクター機能を有していない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項47 請求項1〜43のいずれか1項において、IgG4に由来するFc領域を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項48 請求項1〜43のいずれか1項において、ヒトvWFのA1ドメインに特異的である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項49 請求項1〜43のいずれか1項において、完全抗体である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項50 請求項1〜43のいずれか1項において、前記結合性フラグメントが、Fab、Fab’、Fab’−SH、Fv、scFv、F(ab’)2及び二重特異性抗体からなる群から選択される抗体フラグメントである、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項51 請求項50において、前記抗体フラグメントがFabではない、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項52 請求項1〜43のいずれか1項に記載のヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸。 請求項53 微生物としてDSMZに寄託番号:DSM21059として寄託されたベクターGS264の核酸配列をコードする軽鎖を含む単離核酸。 請求項54 微生物としてDSMZに寄託番号:DSM21060として寄託されたベクターGS265の核酸配列をコードする重鎖を含む単離核酸。 請求項55 SEQIDNO:19で示される重鎖可変領域配列及びSEQIDNO:28で示される軽鎖可変領域配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸。 請求項56 SEQIDNO:237で示される重鎖配列及びSEQIDNO:238で示される軽鎖配列を含む、vWFに特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメントをコードする単離核酸。 請求項57 請求項52〜56のいずれか1項に記載の単離核酸を含むベクター。 請求項58 請求項52〜56のいずれか1項に記載の単離核酸又は請求項57に記載のベクターを含む宿主細胞。 請求項59 請求項58に記載の宿主細胞を培養して核酸を発現させ、抗体を製造することを含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメントの製造方法。 請求項60 請求項59において、宿主細胞培養物から前記抗体を回収することをさらに含む方法。 請求項61 請求項59において、宿主細胞培地から前記抗体を回収する方法。 請求項62 請求項59において、前記宿主細胞を培養する前に、重鎖可変領域をコードする核酸を含むベクター及び軽鎖可変領域をコードする核酸を含むベクターによる前記宿主細胞に対する共トランスフェクションを行う方法。 請求項63 請求項1〜43のいずれか1項に記載のヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、製薬学的に許容し得る担体と、を含む組成物。 請求項64 請求項1〜43のいずれか1項に記載の第1のヒト化抗体又はその結合性フラグメントと、vWFのA1ドメインに結合する第2の抗体と、を含む組成物。 請求項65 請求項64において、前記第2の抗体がAJW−200である組成物。 請求項66 被投与者におけるvWF媒介疾患又は障害を治療するための方法であって、治療有効量の、請求項1〜43のいずれか1項に記載のヒト化抗体又はその結合性フラグメントを前記被投与者に投与することを含む方法。 請求項67 請求項66において、前記被投与者がヒトである方法。 請求項68 請求項66において、前記vWF媒介性障害が血栓症又は血栓疾患である方法。 請求項69 請求項68において、前記血栓症又は血栓疾患が、心臓血管疾患又は虚血性脳卒中等の脳血管疾患である方法。 請求項70 請求項69において、前記心臓血管疾患が、アテローム性動脈硬化、再狭窄、口峡炎、急性心筋梗塞、急性冠症候群又は糖尿病に伴う心臓血管疾患である方法。 請求項71 請求項68において、前記血栓症又は血栓疾患が、血管炎症、静脈血栓症、鎌状赤血球病、異種移植拒絶反応、末梢血管疾患、血栓性血小板減少性紫斑症、嚢胞性繊維症、血管性認知症、レイノー病、関節リウマチ又は糖尿病である方法。 請求項72 請求項69において、前記脳血管疾患が、血管性認知症、虚血性脳卒中又は再発性脳卒中の予防である方法。 請求項73 請求項66〜72のいずれか1項において、前記治療有効量が約0.001〜約100mg/kgである方法。 請求項74 請求項73において、前記治療有効量が約0.002〜約20mg/kgである方法。 請求項75 請求項73において、前記治療有効量が約0.002〜約10mg/kgである方法。 請求項76 請求項66〜75のいずれか1項において、1回又は複数回の投与によって前記治療有効量のヒト化抗体又はその結合性フラグメントを前記被投与者に投与する方法。 請求項77 請求項66〜75のいずれか1項において、前記治療有効量が、血小板凝集を抑制するために十分な量であり、出血の有意な臨床的徴候を引き起こすには不十分な量である方法。 請求項78 請求項66〜72のいずれか1項において、前記治療有効量が、出血の有意な臨床的徴候を引き起こすことなく、ED100の約1〜約250倍である方法。 請求項79 請求項1〜43のいずれか1項に記載のヒト化抗体又はその結合性フラグメントの薬剤としての使用であって、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを治療有効量で投与することを含む使用。 請求項80 請求項1〜43のいずれか1項に記載のヒト化抗体又はその結合性フラグメントの、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを治療有効量で投与することを含むvWF媒介疾患又は障害の治療のための薬剤の調製における使用。 請求項81 請求項79において、前記薬剤がvWF媒介疾患又は障害を治療するために使用される使用。 請求項82 請求項80又は81において、前記vWF媒介性障害が血栓症又は血栓疾患である使用。 請求項83 請求項82において、前記血栓疾患が、心臓血管疾患又は虚血性脳卒中等の脳血管疾患である使用。 請求項84 請求項83において、前記心臓血管疾患が、アテローム性動脈硬化、再狭窄、口峡炎、急性心筋梗塞、急性冠症候群又は糖尿病に伴う心臓血管疾患である使用。 請求項85 請求項82において、前記血栓血栓疾患が、血管炎症、静脈血栓症、鎌状赤血球病、異種移植拒絶反応、末梢血管疾患、血栓性血小板減少性紫斑症、嚢胞性繊維症、血管性認知症、レイノー病、関節リウマチ又は糖尿病を含む使用。 請求項86 請求項83において、前記脳血管疾患が、血管性認知症、虚血性脳卒中又は再発性脳卒中の予防である使用。 請求項87 請求項79〜86のいずれか1項において、前記治療有効量が約0.001〜約100mg/kgである使用。 請求項88 請求項87において、前記治療有効量が約0.002〜約20mg/kgである使用。 請求項89 請求項87において、前記治療有効量が約0.002〜約10mg/kgである使用。 請求項90 請求項79〜89のいずれか1項において、1回又は複数回の投与によって前記治療有効量のヒト化抗体又はその結合性フラグメントを前記被投与者に投与する使用。 請求項91 請求項79〜89のいずれか1項において、前記治療有効量が、血小板凝集を抑制するために十分な量であり、出血の有意な臨床的徴候を引き起こすには不十分な量である使用。 請求項92 請求項79〜86のいずれか1項において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを、出血の有意な臨床的徴候を引き起こすことなく、ED100の約1〜約250倍の治療有効量で投与する使用。 請求項93 請求項1〜43のいずれか1項において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを治療有効量で投与することを含む薬剤としての使用のための、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項94 請求項1〜43のいずれか1項において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを治療有効量で投与することを含む、vWF媒介疾患又は障害を治療するための方法における使用のための、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項95 請求項93において、前記薬剤がvWF媒介疾患又は障害を治療するために使用される、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項96 請求項94又は95において、前記vWF媒介性障害が血栓症又は血栓疾患である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項97 請求項96において、前記血栓疾患が、心臓血管疾患又は虚血性脳卒中等の脳血管疾患である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項98 請求97において、前記心臓血管疾患が、アテローム性動脈硬化、再狭窄、口峡炎、急性心筋梗塞、急性冠症候群又は糖尿病に伴う心臓血管疾患である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項99 請求項96において、前記血栓血栓疾患が、血管炎症、静脈血栓症、鎌状赤血球病、異種移植拒絶反応、末梢血管疾患、血栓性血小板減少性紫斑症、嚢胞性繊維症、血管性認知症、レイノー病、関節リウマチ又は糖尿病を含む、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項100 請求項97において、前記脳血管疾患が、血管性認知症、虚血性脳卒中又は再発性脳卒中の予防である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項101 請求項93〜100のいずれか1項において、前記治療有効量が約0.001〜約100mg/kgである、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項102 請求項101において、前記治療有効量が約0.002〜約20mg/kgである、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項103 請求項101において、前記治療有効量が約0.002〜約10mg/kgである、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項104 請求項93〜103のいずれか1項において、1回又は複数回の投与によって前記治療有効量のヒト化抗体又はその結合性フラグメントを前記被投与者に投与する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項105 請求項93〜103のいずれか1項において、前記治療有効量が、血小板凝集を抑制するために十分な量であり、出血の有意な臨床的徴候を引き起こすには不十分な量である、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項106 請求項93〜100のいずれか1項において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを、出血の臨床的徴候を引き起こすことなく、ED100の約1〜約250倍の治療有効量で投与する、ヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項107 出血の臨床的徴候を引き起こすことなく、ED100の1〜約250倍の治療有効量で投与することができる、ヒトフォンウィルブランド因子(vWF)に特異的なヒト化抗体又はその結合性フラグメント。 請求項108 請求項107において、ヒトvWFのA1ドメインに特異的である、ヒト抗体又はその結合性フラグメント。 請求項109 請求項1〜43のいずれか1項に記載のヒト化抗体又はその結合性フラグメントを、投与を必要とする被投与者に投与するための方法であって、有意な出血の臨床的徴候を引き起こすことなく、血小板凝集を抑制するために十分な治療有効量の前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを投与することを含む方法。 請求項110 請求項66〜109のいずれか1項において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを皮下投与する方法。 請求項111 請求項66〜109のいずれか1項において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを静脈内投与する方法。 請求項112 請求項66〜109のいずれか1項において、射線治療と組み合わせて、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを静脈内投与する方法。 請求項113 請求項66〜109のいずれか1項において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントの前記治療有効量が、ED100の約1〜約250倍である方法。 請求項114 請求項79において、前記ヒト化抗体又はその結合性フラグメントを、ED100の約1〜約250倍の量で投与する方法。 請求項115 vWF媒介疾患又は障害の治療のための、請求項1〜43のいずれか1項に記載の第1のヒト化抗体又はその結合性フラグメントを含む製品。 請求項116 vWF媒介疾患又は障害の治療のための、請求項1〜43のいずれか1項に記載の第1のヒト化抗体又はその結合性フラグメントを含むキット。 請求項117 請求項1〜43のいずれか1項に記載のヒト化抗体又はその結合性フラグメントの非治療用途における使用。 請求項118 請求項117において、前記非治療用途が診断検定である方法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-04-03| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120403 |
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